«  ゲーテ | トップページ |  平塚 らいてう »

 リンカーン

Dsc0012112

アメリカの第16代大統領、エイブラハム・リンカーンと言えば~
    「人民の、人民による、人民のための政治
という言葉を含む有名な演説を思い浮かべます。 リンカーンは1809年、
ケンタッキー州ヘーディンの貧しい農場の丸太小屋で生まれました。

                          (イラスト - 「奴隷解放の父」 リンカーン)

 やがて、成人したリンカーンはイリノイ州ニューセレムに移り、ミシシッピー川でニューオリンズまで下る荷運びの仕事に就きます。 また、他にも郵便業務などさまざまな仕事を経験し、正直で真面目な彼の勤務ぶりは多くの信頼を得たそうです。 そして1836年には独学で弁護士の資格を取得し、翌年に弁護士事務所を開いてからは評判のよい弁護士として過ごします。 

 1846年、リンカーンはホイッグ党員として下院議員に選出されますが、2年の任期を終えるとしばらく弁護士として精力的に活動します。 ところが、政界から徐々に離れかけた彼に、再び復帰するきっかけとなる重要な出来事が起きるのです。 1854年、「カンザス・ネブラスカ法」の成立です。(1820年のミズーリ協定が無効となる) 民主党ダグラス議員の提唱したこの法案が成立するや、リンカーンは激怒し復帰を決断したのです~共和党結成へ。(奴隷制の拡大を促しかねない法案を危惧) 

 1958年には上院議員選挙に出馬し、彼にとっては因縁の相手であるダグラスと争いますが、~あえなく落選。 しかし、この選挙戦での彼の雄弁さは注目を集め(演説の内容、文章構成など表現力に優れていた)、1860年の共和党大統領候補に指名されます。 この選挙戦の中、有名なエピソードのひとつ~グレースというひとりの少女から手紙を受け取ります。
   「あなたはヒゲを生やした方がいい」~ と。

 かくして、ヒゲを生やしたリンカーン(!)は1860年11月6日、共和党初の第16代大統領に選出されるのでした。 (もちろん、少女のアドヴァイスの効果だけではありません)   しかし、リンカーンの大統領就任は、彼の政策に反発を強めていた南部の州が連邦から脱退し、新たにアメリカ連合国を結成する旨を宣言する~という事態を招きます。(当時はまだ、連邦政府より州同士の結束が強かったため) この国家としての形態崩壊の危機に、その主張を認めない北部の州とついに武力による衝突~南北戦争が始まるのです。

 有名な南軍のリー将軍北軍のグラント将軍などによる激戦が各地で展開されるのでした。 開戦当初は南軍優勢でしたが、1863年1月1日に「奴隷解放宣言」(本宣言)をリンカーンが発表するや、北軍への支持が広がり戦況が好転し始めると、同年7月のゲティスバーグの戦いで北軍が勝利~優位に立つのでした。そして同年11月19日、ついにあの歴史的なゲティスバーグの演説が行われるのです。 (戦没者への墓地献納式典での演説)

 その後も戦いは続きますが、リンカーンは1864年の大統領選にも再選します。  まる4年にも及ぶこの南北戦争は、1865年4月9日、南軍リー将軍の降伏によりついに終結します。(双方で60万人以上の死傷者を出した) しかし、終結の安堵冷めやらぬ5日後、首都ワシントンで観劇中のリンカーンを南部支持の俳優ジョン・ブースの凶弾が襲います・・・・・ 

 貧しい家庭に生まれながらも、奴隷制への批判精神から独学で大統領に登りつめた苦労と信念の人~リンカーン~彼を尊敬の念で形容した言葉があります。 「丸太小屋からホワイトハウスへ~」 まさにアメリカン・ドリームを体現した象徴的な存在として、今なおアメリカ国民に慕われ続ける真の大統領なのです・・・


♪今日の選曲は、ポールがデビュー以前(16歳の時)に作曲したフォーク調の佳曲です!

 ☆ I'll Follow The Sun.   (歌詞もなんとなく記事に合いそうな・・・?、ポールらしいシンプルでメロウな曲ですね~)

リンカーン―どれい解放の父 Book リンカーン―どれい解放の父

著者:松岡 洋子
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 ☆ 南北戦争という大戦をくぐりぬけ、連邦制を守り、奴隷解放をつらぬいた信念の政治家~リンカーン大統領の凶弾に倒れるまでの半生を描いた感動の伝記です。

 ※ なお、頂いたコメント、トラック・バックはスパム対策
   の為(最近多いんです)、確認をさせて頂いてからの
   掲載になります~ご了承下さいませ。

|

«  ゲーテ | トップページ |  平塚 らいてう »

歴史」カテゴリの記事

コメント

TBありがとうございました~。
実は、昨日(現実には、今日の夜明け前)夜中の2時頃、「ルーシーさん、更新してあはる・・リンカーンや・・」と思いながら、ふんふん・・・なるほど・・・とまたまたリンカーンの生涯について、勉強させていただきました。
その時、そう言えば、ずいぶん前に私も、リンカーンついて書いたな~って思ってたんですが、覚えていてくださったとは・・・感謝・感激です。
リンカーンの人気はやはり、永遠に衰えないでしょうね。

投稿: indoor-mama | 2006年6月11日 (日) 14時33分

 indoor-mamaさん、TB&コメントありがとうございます。

 早速見ていただいて嬉しいです。 もちろん、indoor-mamaさんの勉強になるさまざまな日々の記事は欠かさず(笑)拝見しております。 ですので、リンカーンについての記事も覚えてましたよ~!
 リンカーンは初代ワシントンと同じくらいの人気があり、ケネディも真っ青(?)だそうですね~、彼の偉業にはフロンティア・スピリットを感じます。もちろん、100年後に登場するケネディも行動力溢れる勇気ある大統領でしたね~、ではまた寄らせて頂きます!

投稿: ルーシー | 2006年6月11日 (日) 16時03分

ルーシーさんこんばんは 私はリンカーンのことばとして「わたしのこころは鋼のように硬くて、簡単には傷つかない、しかし1度傷ついたら2度と癒えることはないだろう」というのを、印象深く覚えています。

今日のリンカーンは目がいいですね。どこか遠くをみているような、それでいてするどく瞬時にものごとの本質を見抜くような・・・

投稿: いちご | 2006年6月11日 (日) 23時06分

 いちごさん、コメントありがとうございます。

 鋼のように硬い人は実際少ないのでしょうね~、人は傷つきやすいからこそ思いやりという感情が理性とは別に人間に内在しているのでは?~と、最近思うようになりました(やっとで・・・汗)
 そういった意味でも、リンカーンはとても強い意志を持った人物で、弁護士や政治家が天職であったのだと思います。

 リンカーンのイラストの目が~ということですが、やはり古い携帯での撮影はピンボケ気味でクリアではないので情けないところです~(笑)、でもいつも褒めていただいて嬉しいですね、ありがとうございます。(デジカメになるのはいつの日か~笑)
 では、また伺います!

投稿: ルーシー | 2006年6月12日 (月) 02時11分

どうもです。
偉人についてかなり細かく書かれてますね!
リンカーンと言えば、随分昔にワシントンを訪れた際、
フォード劇場とか縁の土地を廻ってきたことがあるんですが、
いわゆる学校で習った彼に関する知識なんていうのは、
本当にサワリの部分だけ、って感じで・・・。
スカパー!でヒストリーチャンネルってのがあるんですが、
結構目からウロコな彼の人物像なんかが紹介されてて興味深かったデス。

ルーシーさんはビートルズ好きなんですか?( ̄ー+ ̄)

投稿: yass | 2006年6月13日 (火) 15時49分

 yass さん、TB&コメントありがとうございます。

 実際に行かれて感じたワシントンはやはり写真とは違うんでしょうね~、羨ましい。

 TB先の記事のサラリーマン川柳は面白いですね~、特に「年金の 出る頃妻は 家を出る」や「待つことが 愛だと知った 地球博」なんて哀愁漂う(笑)笑えない感じですし、忍耐強い日本人のいい(?)国民性がシニカルに出てる秀作です!
 はい、ビートルズはもちろん、いろいろ聴きますよ~、ではまたお邪魔しますね!
 

投稿: ルーシー | 2006年6月13日 (火) 21時54分

コメントありがとうございました!

すごい!リンカーンのみならず、様々な偉人について書かれているのですね。少しづつ読ませていただきたいと思います。

リンカーンは自分の信念を曲げずに誠実であり続けたというのが素晴らしいですね。リンカーンには見習いたいところがいっぱいなんですが、あんまり見習ったことを活かせてないです…(泣)。

投稿: ぴの | 2006年6月13日 (火) 22時04分

 ぴのさん、コメントありがとうございます。

 ありがとうございます、いえいえまだまだ私が影響を受け記事にしたい偉人は沢山いらっしゃいます~、なんとか時間をつくりながら記事にしていきたいと思っています~どうぞよろしくお願い致します!

 ぴのさんのサイトはさまざまな時代の記事が多く勉強になりますね~、楽しみです!
 ではまたお邪魔致しますね!

投稿: ルーシー | 2006年6月13日 (火) 22時39分

どうも^^こんにちは^^
私のブログへの訪問+コメント有難う御座いました^^

このブログはとっても勉強になりますね^^w
私もリンカーンについて初めて知ったことがいくつか・・(爆
リンカーン大統領には尊敬すべきことがいっぱいw

おw私の大好きな土方歳三さんについての記事もあるw
さっそく読まさせていただきますwww

でわでわ~ww

投稿: shoya | 2006年6月14日 (水) 03時05分

 shoyaさん、コメントありがとうございます。

 リンカーンも土方歳三もそれぞれが魅力があり、男が男に惚れる(変な意味ではございません・・笑)人物ですね。

 shoyaさんはオーランド在住らしいですね~、フロリダは避暑地でいい観光地らしいですが、やはりディズニー・ワールドやマイアミが人気あるんですか? 
 
 マイアミと言えば、1964年のエド・サリバン・ショーに初めて訪米したビートルズがライヴ中継されたドゥービル・ホテル(たしか・・)が記憶にあります。もう営業していないらしいですが・・・。 フロリダの楽しい情報、また教えて下さいませ~! 
 すみません、長くなりましたが、またお邪魔しますね!

投稿: ルーシー | 2006年6月14日 (水) 20時31分

またまたお邪魔w

リンカーンと土方歳三の魅力が分かるとは・・・
おぬし、やるな(時代劇風)

私が住んでるオーランドは常夏で・・・
夏は灼熱・・・冬は雪降りません・・^^;
ディズニーは、車で30分ぐらいw
そして、忘れてはいけないのがユニバーサルスタジオw
本場のユニバーサルスタジオはいいですよ~w
マイアミのことについてはよく知らないんですが^^;
そしてビートルズのことも良く知らない・・・(汗
フロリダの楽しい情報・・・オーランドマジック(NBAのチーム)
のことならいくらでも♪(ぉぃ

投稿: shoya | 2006年6月15日 (木) 09時30分

 おおっ~っ! shoya さん、いらっしゃいませ~っ。 今、たまたま昼時間で、会社のパソコンから内緒でブログをのぞいたら、ご訪問ありがとうございます。 オーランドからですと時差は半日以上あるはずですが、もう深夜ででおやすみですね?

 ユニバーサル・スタジオいいですね~、オーランドはこちらのUSJの原型だそうで、かなり規模が大きいんですか? ジュラシック・パークやジョーズなどのアトラクションも本場はスゴイんでしょうね! 

 すみません、NBAのチームって最近はよく知らないんです・・汗、~ジョーダンが全盛だったころならよく見てました、ブルズやサンズ、ロケッツとか・・・。

 USFについてまた教えて下さいね~、ではまた!

投稿: ルーシー | 2006年6月15日 (木) 12時08分

 ルーシーさんお礼遅れて申し訳ありません。いちごさんの「慟哭」の内容は、凄いの一言!(^^)!現代でも、先にイラクで日本の外交官が亡くなりました。其の棺が空港で家族の前を通った時に、娘さんの其れまで我慢していた目から、涙がつっう~と流れた悲しい顔がテレビに写りましたが、最愛の父を失った多感な娘さんの涙は、誰にぶつけたら良いのでしょうか。戦いのむなしさを感じました。其の時のメディアの騒ぎも今は忘却の彼方?(^^;)と成っています。 

投稿: 黄昏呆助 | 2006年6月16日 (金) 11時25分

今の日本にも、リンカーンのようなリーダーが必要ですね。
苦労を知らないリーダーが多すぎます。
リーダーになったら、更に苦労を避けて通る人が多いし…。

偉人のよきところを学んで自分の人生に生かしていきたいですね。

投稿: しま | 2006年6月16日 (金) 13時25分

 黄昏呆助さん、コメントありがとうございます。

 はい、「慟哭」は凄い詩集ですね、多くの方に読んでいただきたいですね。

 そうですね、イラクでは外交官やジャーナリストなどの尊い命が失われました。また、イラクの民間人も多数巻き込まれ、米軍などの兵士も合わせると正確な人数も把握出来ないほどの多くの人命を失いました。 
 戦争と言えど、敵味方であろうと人命の重さは変わりません。 人間はいつになったらその過ちの深さに気付くのでしょうか。

投稿: ルーシー | 2006年6月16日 (金) 22時25分

 しまさん、コメントありがとうございます。

 そうですね、リーダーなどの立場になると逆に力を出せない人も多いんですね~、プロ野球でも選手から監督になるとなかなか結果を出せないというジンクス?もあるようですし、指示を出したり人を使うというのは難しいことなのでしょうね。
 たしかに、物足りない上司も多い気がします~、もちろんきちんとした方もいますが・・・。

 リンカーンを見習いたいところですね。

投稿: ルーシー | 2006年6月16日 (金) 22時31分

ルーシーさま
コメントありがとうございました。
前に書いたリンカーンの記事にコメントを下さったようで有り難うございました。
しかしリンカーンは本当に偉大な人でしたね。
またこれからも寄らせて頂きます。 

投稿: アロハ・マハロ・ヨシ | 2006年6月18日 (日) 00時25分

ルーシーさん、すいません。先日、私のブログにコメントいただいた時、もう一つのブログで使っているHNのmansaku21という名前でお返事してしまいました。「誰だこれ…」と思われていたらすいません!mansaku21というのはぴのですので~。

うっかりしてた…。というか、もう統一しちゃおうかな…。

投稿: ぴの | 2006年6月18日 (日) 01時18分

うわぁ~wものすごいコメント数だ・・wびっくりww

こっちのユニバーサルはすごいですよぉw
なんせ、『アイランド オブ アドベンチャー』
と、『ユニバーサル スタジオ』の二つありますから!
『アイランド オブ アドベンチャー』にはUSJにはないライドがいっぱいw

ちなみに、日本とオーランドには13時間の時差があります。
(サマータイムの時)

投稿: shoya | 2006年6月18日 (日) 09時56分

 アロハ・マハロ・ヨシさん、コメントありがとうございます。

 ノース・カロライナとハワイにいらっしゃったそうで、英語も堪能だなんて羨ましいですね~、やはり国内で学校だけの勉強では身に付かないものなんでしょうね。私は名ばかりの英文科に所属していました(笑)が、努力も才能もなかったのか未だに単語くらいしか分かりません・・・汗。

 カラオケでは好きな洋楽を歌いますが、会話なんて・・・そう思いながらも英語にはかなり関心があるんですけどね~ハハハ、ではまたちょくちょくサイトで勉強させて頂きますね!

投稿: ルーシー | 2006年6月18日 (日) 11時31分

 ぴのさん、コメントありがとうございます。

 HNの件はご心配なく~大丈夫ですよ! 先日お話させて頂いた件は進めさせてもらっております~どうぞ宜しくです!

 幕末~維新の記事も拝見しました、とても勉強になりますね。 職場ではなかなか歴史の話題が出ませんので、そのフラストレーション(笑)をネットで交流する中で消化しております~ではこちらこそ、これからも宜しくお願い致しますね!

投稿: ルーシー | 2006年6月18日 (日) 11時39分

  shoya さん、コメントありがとうございます。

 USFはやはり凄そうですね~アメリカのそういった映画や音楽関連の文化への力の入れ方とレヴェルの高さには、いつも驚嘆しています!

 お客を楽しませることへのこだわりはブロードウェイなどを見ても素晴らしいプロ意識を感じますね。 日本はそういったプロ意識のようなソフト面も学びたいところです。
 また新鮮な情報楽しみに伺いますね~!

投稿: ルーシー | 2006年6月18日 (日) 11時52分

きれいに重要なところが色分けされていて、読みやすいサイトですね。
リンカーン大好きなんです。リンカーンの言葉をセーラー服と機関銃の歌詞の解釈に使った記事を書きました。トラックバックしましたので、気が向いたら読みにきてください。

投稿: ひよこ | 2006年11月 8日 (水) 23時24分

  ひよこさん、コメントありがとうございます。

 「お月見」のテンプレートが可愛らしいサイトですね! 
そして「セーラー服と機関銃から脱線・・」シリーズの記事が興味深いです。
さまざまな事柄を詳細にまとめられていますね~今度ゆっくり拝見したいと思います。

 リンカーンの記事のトラバお待ちしております。 
 今後ともどうぞ宜しくお願い致します!

投稿: ルーシー | 2006年11月 8日 (水) 23時42分

この記事へのコメントは終了しました。

«  ゲーテ | トップページ |  平塚 らいてう »