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 アインシュタイン

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この有名な「舌を出したアインシュタイン」~(私のイラストでスミマセン・・・)1951年3月14日の彼の72歳の誕生日にカメラマンの要望に応じて撮られた、写真としては唯一(?)のおどけたユーモアのある表情だそうです。


 アルバート・アインシュタインは1879年にドイツに生まれました。 生い立ちなどはさまざまなエピソードもあり、割愛させて頂きます(ズルイ、手抜きか?)が、何と言っても彼の功績のひとつは1905年に発表された 「特殊相対性理論」 でしょうね。(同時期に「光量子仮説」、「ブラウン運動の理論」も発表) これらの理論は「万有引力の法則」で有名なアイザック・ニュートン以来の革新的な理論でした。 そのため、この年(1905年)は物理学界における「奇跡の年」と呼ばれています。 (後に、理論物理学の諸研究とくに光電効果の法則の発見が評価され、1921年度のノーベル物理学賞を受賞)

 その10年後、新たに偉大な 「一般相対性理論」 が発表されると、彼は不動の名声を得るのでした。 しかし、1933年にヒトラーのナチスが政権を握ると、ユダヤ人である彼は命の危険を感じるようになり、同年10月にアメリカへ亡命します。(5万ドルの賞金をかけられて狙われたといいます)

 彼が発見した有名な数式 「E=mc²」 (質量とエネルギーの等価原理)は、原子爆弾を開発するために利用出来るものでした。 そのため彼は、当時破竹の勢いで猛進するナチスが原爆を完成させないうちに、時のルーズヴェルト大統領へ研究を促したのでした。 ~その後、アインシュタインは核兵器が人類を破滅させる恐れがあると危惧し、反対の立場をとるようになりました。 しかし事態はとても深刻でした。 彼の知らない間にアメリカは原爆を開発します。(マンハッタン計画)

 1945年当時、ナチスは4月にヒトラーの自殺により既に敗北しており、連合国へ抗戦していたのは日本だけでした。  1922年に訪日して親日家であったアインシュタインはこの時、悪い胸騒ぎを覚えたそうです。 ~あの美しい日本に核兵器が使われてはいけない~と。 しかし、史実は残酷でした、同年8月、広島そして長崎に・・・・・・・・その知らせを聞いた彼は 「あーーっ!」 と、うめくように、そしてがっくりとうなだれ沈黙したそうです。

 このことからも、アインシュタインが原爆開発に関与していなかったことが分かります。 しかし、戦時下にあっても、新型爆弾を製造し、使用することに歯止めをかける人が結果的にいなかったことが悔やまれてなりません。 戦時下であっても倫理的ルールはあるはずなのですから!

 戦後~1955年、イギリスの哲学者ラッセルと共に軍縮と核廃絶を目指した 「ラッセル・アインシュタイン宣言」 を発表します。(同年、日本では「世界平和アピール七人委員会」発足)  終生彼は原爆投下について悔やみ、核廃絶を唱え続けたのです。 そして同年4月、アインシュタインは76歳の生涯を閉じました。

 核開発を進め、関与していたとよく誤解を受けるアインシュタインですが、当時の戦時下という時代背景において彼の理論が軍事利用されてしまった~、というのが正しい認識のようです。 しかし、どんな局面(戦争という最悪の)であっても無差別に大量破壊兵器を使用してはならないのです。 戦争からは憎しみと悲しみしか生まれないのですから・・・・・。

 ~人類はもう一度原点に戻って、争いのない愛のある平和で平等な社会~真の意味での国際社会を築く必要があるのでしょう~

 今日の選曲は、ストレートすぎてビートルズも照れ隠しで茶化しながら唄う愛のテーマ曲!

 ☆ All You Need Is Love.    (1967年6月、史上初の衛星中継番組で演奏された曲として有名! 当時、ポールは「世界に向けて愛をテーマにした曲を書いた」とコメントしています~♪)

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☆ アインシュタインの人気は、単に功績を残した天才であるからではなく、その言動にも魅力があったのです。

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歴史」カテゴリの記事

コメント

ルーシーさん 私は勉強もしないで野暮用に忙しくして、少々苦しんでいます。でも、イラストが面白くて、つい書いてしまいました。

それに、かつて、バートランドラッセルが、「もはや戦争をするほど人間はバカじゃない」と言ったことばを、信じて生きてきたということを、お知らせしたかったのです。信じなければ恐ろしくて生きていられませんよね。

投稿 いちご | 2006年5月21日 (日) 00時45分

はじめまして。
いろんなことをちゃんと調べて書いていらっしゃるようで、感心しました。
ただ、好きというだけで深く追求しない自分を反省したりも。
ビートルズ、アインシュタイン、レッド・ツェッペリン、ショパン、モナ・リザ、私も好きです。

アインシュタインは、純粋に自然を愛した科学者だと思います。
新しいことを発見して、それが脚光を浴び、自分の名声を得るために研究をしている科学者が多い中、アインシュタインは、何も誇ることなく美しい営みを見せる自然のしくみを追求したかっただけだと。その純粋さが、多くの人に愛される理由なんでしょうね。

戦争がなくなることを願いたいけれど、
悲しいけれど、なくなることはないのかな。
人間は、それほど賢くないようです。

投稿 しま | 2006年5月21日 (日) 06時20分

 いちごさん、コメントありがとうございます。イラストは最近鉛筆で描くのがマイ・ブームです(笑)。 仕上がりが柔らかく、また手軽に着手しやすいからですね~、仕事で時間があまりとれない現状には最適なので、しばらくは鉛筆とパステルのイラストを描くと思いますので、よろしくです!
 ラッセルの言葉なんですね? いい言葉です、人は過ちを犯しますが、それらを反省し改善出来るのも人間ですね~、また動物にはない理性と希望を持てる思考も人間にしかない特性ですから、悲観的より前向きに生きていきたいものですね~、またお邪魔します! 

投稿 ルーシー | 2006年5月21日 (日) 10時44分

 しまさん、はじめまして~コメントありがとうございます。 いえいえ、私は浅く広くの雑学好きなだけですよ~、いろいろな方の考えを本で読んで吸収(?)しているだけなんです。ビートルズ、ツェッペリンもお好きなんですね~嬉しいです。
 しまさんのサイトへ伺いました、特に写真の記事とサイトを拝見し感動しました。いろいろな方の写真がありますが、どの方の作品も純粋な感じがしますし、自然な風景はアインシュタインが興味を持ったように、何か知的好奇心を誘う気がしますね~、ではまたお邪魔致します!

投稿 ルーシー | 2006年5月21日 (日) 10時55分

トラックバックありがとうございます。大変な多趣味ですね。

アインシュタインは、舌を出しておどけたこの写真のおかげでなおいっそう人気者になったような気もしますね。

投稿 j.elegans | 2006年5月21日 (日) 11時54分

 j.elegansさん、コメントありがとうございます。
 
昨年からコロラド大学で長寿の研究をされているそうですね、私とほぼ同年代ということでスゴイ方だナァ~と感心しております。
 コロラド州はアメリカの中西部でしたか、ユタ州の辺りですか?すみません、中央部は疎いんです。 (東部や西部海岸近辺には友人がいるので地理はある程度分かりますが・・・)

 でもカントリー・シンガーのジョン・デンバーはもちろん有名ですし知っていますよ。コロラドの楽しい情報などありましたら、いつでも教えて頂けたら嬉しいです。

では、また遠い地からのご訪問、お待ちしています~! 

投稿 ルーシー | 2006年5月21日 (日) 16時06分

ルーシーさん、トラックバックとコメントをありがとうございます!
イラストお上手ですね。アインシュタインのこともきちんと調べて書いていらして、すてきです。
勉強させてもらいました。
ではまたよろしくお願いしま~す!

投稿 さぬきほっち | 2006年5月21日 (日) 17時33分

お久しぶりです。
「All You Need Is Love.」は自分の結婚披露宴で〆のBGMに使用しました。思い入れのある楽曲を思い出にしてしまう、究極の強制的手段かもしれません。
因みに入場は、OASISの「Stand By Me」と甘えてみました。

投稿 山品@仙台 | 2006年5月21日 (日) 20時59分

 さぬきほっちさん、コメントありがとうございます。 アインシュタインに関する本は難しいですね~、学者さんはスゴイですよね。
 記事を載せる時に自分の知っていることが記憶違いだと困るので、調べたりして慎重に(笑)書いています。 本によってデータが違ったりする項目もあり、逆に楽しい発見もあったりで、私自身が楽しんで書いてますよ~、意外に私はノー天気なんです~、またさぬきほっちさんのサイトにもお邪魔しますね~、ではまた!

投稿 ルーシー | 2006年5月21日 (日) 21時48分

 山品さん、お久しぶりです~、コメントありがとうございます。 昨日はベガルタ仙台は勝利しましたね~!よかったです。
 なるほど、そうなんですか~、「愛こそはすべて」を結婚披露宴で聞けるなんていい思い出になりますね~、素敵ですよ!
  友人の披露宴では「抱きしめたい」とか「サムシング」、「ヒア・カムズ・ザ・サン」などを聴いたことがあります、あれ?ジョージの曲が多いですね。 私の結婚披露宴なんて???想像つきませんね、独身もいいものですよ~(半ば開き直り?)ハハハ。
 ではまたお邪魔しますね~!

投稿 ルーシー | 2006年5月21日 (日) 22時06分

ルーシーさん、こんにちは。当方にコメントありがとうございます。
絵がお上手でうらやましいです。ブログの書いていて、ここにイラストを入れられるといいな、と思うことがよくあります。思った通り、手書きの絵が入ると全体的のほんわかしていいですね。個別にルーシーさんに発注しようかな(^^;)
今後とも宜しくお願いします。

投稿 アマサイ | 2006年5月22日 (月) 10時17分

お久しぶりのコメントありがとうございました。アインシュタインは人間的にもすばらしいと思っています。とても絵がお上手ですね。また伺います。

投稿 Dr.アート | 2006年5月22日 (月) 16時22分

 アマサイさん、コメントありがとうございます。 イラストお褒め頂き嬉しいです~、これといって特技はないのですが、絵とギターは若い頃から続けているだけで、自分では下手の横好き(?)と思っています、ホント。 
 まだまだ未熟ですし、納得(?)なんて一生しないのかも知れません~ハァ。 ただ、友人などにプレゼントしたりして喜んでもらえるととてもヤリガイもありますし、素直に嬉しいですね。
 社交辞令(?)で発注だなんて恐れ多いです~、個人的にプレゼントさせて頂けるのでしたら~とは思います。何かリクエストございましたらいつでもどうぞ~!(人物、風景、キャラクターなど・・・範囲はとりあえずありませんが)
 その時にはE-メールアドレス教えて下さいませ~、すいません、ちょっとおだてにのってしまいました、ではまたお邪魔しますね!
 

投稿 ルーシー | 2006年5月22日 (月) 17時37分

 Dr.アートさん、コメントありがとうございます。 
湯川博士の記事を拝見して思わずコメントさせて頂きましたが、やはりどの世界でも時代の先を走るといろいろバッシング(?)に遭いやすいのでしょうか。 
 音楽界では、例えばモーツァルトやビートルズもさまざまな言動や作品について当初の評価は辛いものでしたし、時を経ないと理解してもらえない感じでした。 なんかある政治家の方でしたか、政治家や政策の評価は後世の人々がしてくれる~みたいなことを言っていたような・・・それってどうなのでしょうねぇ。
 すみません、脱線しました~、またお邪魔致しますね! 

投稿 ルーシー | 2006年5月22日 (月) 17時51分

 ルーシーさん、一般相対性理論を制覇しよう!にコメントを頂いたEROICAです。EROICAとは、ベートーヴェンの交響曲第3番の題名です。
 アインシュタインの最大の功績は、特殊相対性理論である、というのはちょっと疑問です。時間と空間の概念をひっくり返したことは確かなのですが、その式自体がローレンツ変換と呼ばれているように、当時の物理学者や数学者にとって、特殊相対性理論は誰が発見してもおかしくはなかったのです。
 しかし、アインシュタインが、生涯最高のアイディアと自分で言っているように、一般相対性理論こそが、アインシュタインの最大の功績なのです。私のブログの相対性理論のカテゴリーに2つだけ記事がありますので、ご覧下さい。
 ケチをつけたと思わないでください。ルーシーさんの記事は、楽しく読ませてもらいました。十分読み応えがありました。
 また来ます。

投稿 EROICA | 2006年5月24日 (水) 21時53分

 Eroicaさん、コメントありがとうございます。
ご指摘の部分ですが、仰るとおり紛らわしい表現でした~、実は友人にも指摘されてましたが、インパクトある表現をささやかに演出したつもりでおりました~(笑) ハハハ、大丈夫ですよ、ケチ(?)をつけられたなんて思っていません。紛らわしい表現と分かりつつ改善を怠った私の責任ですし~、ご指摘ありがとうございました。
 
 また科学分野の記事の折にはお邪魔しますね~、ではまた!

投稿 ルーシー | 2006年5月25日 (木) 01時14分

お久しぶりです~
コメントありがちおうございます^^

アインシュタインの最も偉大な功績は科学と倫理の提唱であったと個人的には思っています^^;
確かにノーベル賞も光電効果によるものでしたし、相対性理論の名前だけが先走っていますからね~
「独創的で偉大な物理学者であり、人を考えた科学者であった」といってもいいでしょうね^^

今はそれが見失われているのかもしれませんね。。。
古いタイプと言われることもありますが、私が拠り所にするのは未だに「本」です。

著名な科学者の本にはやはりネット情報にはない重みがあります。アインシュタインもその代表でしょうね~^^

ちなみに私が青年期に育ったのは広島、長崎。あまりの偶然ですが、双方とも原子爆弾の被爆地・・・
自分を育んでくれた町を過去とはいえ、焦土とした核兵器は未だに容認することはできません・・・
ラッセル=アインシュタイン宣言は最後に後世に残したかったものだったんでしょうね^^


投稿 なすか | 2006年5月26日 (金) 21時30分

なすかさん、先日は素敵なプラネタリウムのBGMをサイトから聴かせて頂きました~。
 まさしくそうですねぇ、「科学と倫理の提唱」という表現はぴったりです。 私もネットからの情報よりは本から得ることが多いですね~、はい、同じ活字であっても重みも性格もかなり異なりますから。
 なすかさんは広島、長崎にもいらしたんですね。
 こんな小さな地球上で各国の様々な事情、相違から交戦するなんて・・・・・見上げれば同じ夜空を感じられるのに・・・と本当に切なく感じます。
 ところで、キトラ古墳へも行ってみたいです~ではまたお邪魔致します!

投稿 ルーシー | 2006年5月26日 (金) 22時37分

ルーシーさん、はじめまして。
御礼が遅くなりましたが、TBをありがとうございました。
とても充実したブログを作られていて、驚きました。
読みやすく、分かりやすく書かれているように思います。
イラストを載せるのも、良いアイディアですね!
やがて人物辞典のような本ができるのでは。
私も難しいことは分からず、単なる雑学好きですが
難しい問題を自分なりに考えてみることは
きっと大切ですよね。

投稿 sumibooks | 2006年6月 3日 (土) 14時58分

 sumibooksさん、コメントありがとうございます。

 読みやすい~と言って頂けるのはとても嬉しいです。 専門書のような特定の知識がないと分かりにくい本も沢山あり、「もっと広く読まれるように表現したら・・・」と思うことがあります。 
 同じ内容でしたら、難解な表現より読みやすい文章が広く理解してもらえますし、今後もこのようなスタイルで記事に出来たら~と考えています。

 sumibooksさんのサイトは各国を絡めた旅の本をはじめ、哲学に至るまでかなり広いカテゴリーがありますね~。 またゆっくり拝見しにお邪魔致しますね~!

投稿 ルーシー | 2006年6月 3日 (土) 15時43分

初めまして!
難しい事を分かりやすく、有難うございました!
こういうブログに出会いとてもうれしく思います。
いいことは難しいし、深いけど、悪いことは簡単で浅いのでしょうね。
また拝見させていただきます!

投稿 sweet | 2006年6月22日 (木) 15時02分

  sweet さん、コメントありがとうございます。

 例えば、私の先輩でいろいろなジャンルに詳しい博学の方がいますが、残念ながら専門用語を多用する方でして、なかなか未熟な私などは話についていけません(先輩、すみません!)。 せっかくの興味ある話が第三者に伝わりにくいのはもったいないことですし、専門知識がない人へ伝える~ということは必要だと思うのです。

 とは言え、人に何かを伝えるということは歴史に表れているとおり難しいことですね~、私ももっと精進していきたいと思っています(笑)、これからも拙いブログですが、よろしくお願いしますね! 

投稿 ルーシー | 2006年6月22日 (木) 21時06分

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